ここではダークサムス一派とは一線を画す者達のログをまとめている
基本的にはリドリー派の書いたログのみをまとめている
(「*」の部分は編集者が改行したところです)
2008/04/27(日) 22:59:18 ID:zUmNsgP20
20/08.4272/219
ツーリアンの再生は近い。マザーブレイン、及びリドリー閣下の指揮下のもと、我々は作業を続けている。
マザーシップや旧ツーリアンの壊滅もあり、ゼーベスは表向きは原生生物の巣窟ということになっている。
もし銀河連邦の連中が来ても、ゼーベスの環境に合わせた生態調整を行っていない彼等には、
新たに建設されたツーリアンを見つけるのは不可能に近い。
我々は銀河連邦の意向に目を光らせていると同時、惑星ウルトラガスの状況も引き続き監視を続ける。
メタリドリーのバイオカメラアイを通して、彼等の行動はリアルタイムで筒抜けである。
どうやら我々のいるゼーベスの位置を特定しようと四苦八苦しているようだ。
あまりにも間の抜けたパイレーツらしからぬ状況に、我々は久々に声を上げて笑った。
もし新たに何か動きがあれば、我々はすぐに対策を練るし、ウルトラガスに潜入している同胞(いわゆるリドリー閣下派といったところか)が
隠密にプランを阻止するだろう。また、一応彼等には正気の残っている者の保護を命じている。
可能であれば、その可哀想な同胞達をゼーベスに帰還させたい。しかし、今この状況では難しい問題だろう。
ダークサムスが滅びるのを待ち、馬鹿者共が失意するタイミングが生まれればいいのだが……
今のところ、最善の策はないのが非常に残念である。
リドリー閣下は引き続き、連中の動向を監視されている。
ダークサムスの存在は、我々にとって非常に有害だ。このフェイゾンの一連は決して簡単な問題ではないのだ。
(食品ログに同じものあり)
2008/05/03(土) 17:31:46 ID:Ym8s3x310
先日、我がスペースパイレーツに新たな仲間、キハンター星人が加わる事となった
彼らはゼーベス星復興に追われる我々に興味を持ち、数度に渡る会談の後自ら隊員として志願してきたのだ
フェイゾン採掘部隊との決裂があった後の為か、リドリー閣下は忠誠を示した彼らを快く迎え入れた
キハンター星人は飛行能力を有すると言う事で、全員が航空部隊に配属された
旧航空部隊の兵士は別の部隊にそれぞれ配属される予定
これにより不要となったジェットパックは廃棄、製造も打ち切ってコストの削減を検討中である
キハンター星人はどこかの狂信者と違って優秀であり、一般兵との合同演習では文句なしの戦闘力を発揮したようだ
その狂信者共の事だが、数時間前にスパイ工作兵達から報告が届いた
報告によると、今奴らの間では任務の合間の間食がブームになっているようだ
作業を切り上げて青白いカキ氷だの饅頭だのを嬉々として食べる映像を見て、我々は呆れ果てた
どうやら奴らは宇宙海賊としての誇りを完全に忘れてしまったらしい
早期に見切りをつけたのは正解だったのかもしれない・・・
2008/05/04(日) 14:30:19 ID:pUIudni2O
ゼーベススパイ部隊定期報告
どうやら我々がスパイ疑惑をかけられているようだが、
ログの解読コードを知っている我々には全て筒抜けだ。
記録係はコードを変えようとは思わないのだろうか?
相変らずの間抜けっぷりである。
2008/05/04(日) 20:23:29 ID:NJB50H2x0
今日も我々はダークサムス様のために働いた。
最近は不穏な噂を耳にする。どうやら我々の中にスパイがいるのではないかというのだ。
だが私はあえて否定しよう。スパイなどいるわけがない、と。
何故ならここに集いし同胞は、ダークサムス様に忠誠を誓った高潔な者ばかりなのだから。
いや…、中には私も含めたフェイゾンフレークを食さないものに対し、
嫌悪感を持つ低俗な連中もいるようだ。彼らは表立って感情を示さないものの、
それこそスパイではないかというような目で我々を見ている。
個人の嗜好のみで忠誠心を判断されることは非常に憤慨であり、
そんなくだらない理由で同胞を疑う彼らこそ裏切りに値するのではないか。
今はただ、我々の忠誠心が揺るぎないものであることを別の方法で証明するほかない…。
(食品ログにも同じものあり)
2008/05/12(月) 23:07:00 ID:H2mbZltU0
今日も我々はダークサムス様のために働いた
現在、我々警備班はスパイ容疑者達の監視にあたっている
仲間の事を疑っているとお知りになれば、ダークサムス様もさぞ悲しまれる事だろう
しかし万が一の事も考えて、反乱分子達をのさばらせておくわけにはいかないのだ
これも偉大なる指導者、ダークサムス様のためである
監視を続ける最中、事件が起こった
食事の時間、スパイ容疑者の一人が食堂の購買でフェイゾンフレークを購入したのだ
今まで拒み続けていたものの、周りの熱狂ぶりを見て好奇心を抑えられなかったのだろう
彼はさっそくコラックミルクをかけて一口食べた
するとどういうことだろうか、彼はまるで毒物を口に含んだような顔をして思い切り吐き出してしまったのだ!
これを見た周りのフェイゾンフレーク愛好家達は激怒して彼に殴り掛かり、乱闘状態にまで発展してしまった
我々はすぐに乱闘を鎮圧し、愛好家達と容疑者の彼を取り押さえた
彼は非常に興奮していて事情徴収もできなかったので、我々は医療班に鎮静剤の投与を要請した
しかし医療班によると錠剤は口にしようとせず、暴れまわるので注射も打てない状態だと言う
やむを得ず、我々は彼に麻酔銃を撃った
意識が戻って落ち着いた頃にまた話を聞くとしよう
今から一時間後には彼に殴り掛かってきた者達の事情徴収を行う予定である
しかし、妙な話である
やはり口に合わなくて残すならまだしも、何故あんなに必死になって吐き出そうとしたのだろうか?
ひょっとしたら、彼にはフェイゾンへの耐性が無いのかもしれない
いや、ダークサムス様の門弟となった我々は全員フェイゾンの光の洗礼を受けている
それにより我々にとってフェイゾンは耐性どころか有益な存在となったのである
だが、もし彼が本当に「外」から来たスパイであったらどうだろうか?
こんな事、思いたくは無いのだが…
2008/05/13(火) 02:40:31 ID:g+Dy7EMg0
今日も我々はダークサムス様のために働いた
今日はスパイがいる信憑性を大きく上げる証拠が見つかった
ログや通信を行なうサーバー内に我々が独断で仕掛けたトラップに見事に彼らは引っかかったのだ
サーバーを通じ、外へと通信を行なう際に精製される、通信ログの中から登録されていないアドレスへのログが発見された
彼らは通信を行なった後、すぐにログの削除などを行なっていたようだが、通信によって精製されたログを即時コピー、*
我々の使用している端末へと転送する仕掛けによって我々の元には真実の通信ログが残るようにしたのだ
このアドレスがゼーベスへのものなのかは以前のコンピューターウイルス事件によって検証するものが無いために、確証が得られたわけではない
たとえゼーベス宛ではなくどこか他の惑星への私用だったとしても、無断で外惑星への私的通信は禁止されている事項である
我々はこの結果を上層部へと報告すべきかどうか現在検討中である
何故ならば、この不明アドレスへの通信を行なっているものの中に、戦友が入っているためだ
ブリオ連邦基地襲撃の際に、我々と一緒に出撃した仲間たちがいるのだ
あの時の戦いを思い出し、我々は現在彼らを我々のみで説得し、穏便に済ませる事はできないかを考えた
もしもスパイだとしても、彼らは我々と一緒に戦ってきた仲間なのだ
現在我々の中でも議論が行なわれている
説得を試みるべきか、上層部への指示を仰ぐべきなのか
例えダークサムス様の意思に背いたものと言えども彼らと過ごした時間に偽りは無いのだ
なお、このログは我々のみ知りうる特殊コードで暗号化されているためにログの統括者である「彼」でさえこのログを読むことは出来ない
2008/05/13(火) 21:26:01 ID:C06zr3nl0
20/08.5132/109
我々の立場はもはや崩れ去ろうとしている。
ゼーベス支部と連絡を取る手段はもう残されていない。
メタリドリーの修復を急ぐにしても、もう時間も足りない。
それにメタリドリー自体が疑いの目を向けられている以上、下手な動きはできない。
我が部隊員が興味本位で劇薬食物を食してしまったのが運の尽きだったのかもしれない。
吐き戻したとはいえ、劇薬食物の毒成分は既に彼の体内に侵食してしまった。
少量の摂取だったため、今のところ理性は残っているが………あと何日、いや何時間持つことか…
彼は残る理性を振り絞り、我々に自らの愚行を謝罪し、理性が少しでも残っている内に殺してくれと言う。
我々は彼の最後の頼みを聞く事ができるのだろうか。しかし、『彼』が『彼』でなくなってしまうのも時間の問題だ。
……私は今、装備している銃を、ベッドに寝かされている『彼』に向けている。
小さい声で『やってくれ』と聞こえてきた。
同胞よ、すまない。私にできることはこれだけしかないようだ……
2008/05/14(水) 23:15:06 ID:c5gJqYxz0
20/08.5142/245
どうやら我々もここまでのようだ。
ウルトラガスの施設全体が我々を監視しているわけではないようだが、強行派の出現によって我々は窮地に立たされている。
最後の足掻きとして、半再生状態にいたメタリドリーをなんとかリバイアサン内部まで輸送した。
メカノイドのクロールタンクもフェイゾンによる強化が可能なら、半生物半機械のメタリドリーも可能なはずだからだ。
しかし、フェイゾン汚染者はダークサムスによるマインドコントロールを受けてしまう。
だが、それは純粋な生物のみなのではないだろうか。全ての内臓器官が人工で生成されているメタリドリーなら、
ダークサムスのマインドコントロールから逃れる可能性がある。
フェイゾンによって、その他電子機械に異常をもたらす可能性も高いが、これは『賭け』ではなく『足掻き』だ。
メタリドリー自身も、それを『最後の手段』として理解してくれた。
警備が手薄となる時間帯を狙い、トラム内にメタリドリーを載せた。
後は勤務時間に、リバイアサンに物資調達へ向かうため、トラムが勝手に彼を輸送してくれる。
リバイアサン内部に到達した時点で、メタリドリーはこっそり抜け出し、コアへと到達した。
再生を速めるため、休眠状態に入ったために連絡はそこで途切れている。
我々ゼーベスの同士達は一室で飲み明かし、私以外の彼等は深い眠りについている。
……私は同士と共に生き、同士と共に散る覚悟だ。気高き彼等の仲間として生きてこられて、実に光栄だった。
監視状態に置かれている我等にとって、この一室くらい丸々吹き飛ばせる爆薬を用意するのも一苦労だった。
この鳴り響く秒針が我々の残る命の灯火だ。
そして、我等の死と共に『プロジェクト・Ω-R』は実行に移される。
スペースパイレーツに栄光を!
(門弟ログ2にも同じものあり)
2008/05/16(金) 00:16:10 ID:MubxSqq60
昨晩、828-B号兵寮が爆破された
爆破には数日前に潜入工作部隊から盗難届が提出されていたC-6爆薬を使ったと思われる
たまたま寮の近くを通った一般兵五人が爆発に巻き込まれ、手足や内臓器官の一部を吹き飛ばされる程の重傷を負い、現在治療中である
部屋内部からは十数名の遺体が見つかり、いずれもスパイの容疑者として監視されていた者だった
通信機器や端末機器も見つかっているが、損傷が激しいためログの解析は不可能
同じく監視対象であったメタリドリーは現在行方不明で基地中を捜索したものの見当たらず、リバイアサンシードへ逃げ込んだと思われる
シードへの捜索部隊を結成し、明日にも捜索を開始する予定
しかし、メタリドリーはシード内のフェイゾンに汚染されている可能性があり、注意が必要である
(門弟ログ2にも同じものあり)
2008/05/18(日) 00:55:29 ID:l5WwgAOE0
今日も我々はダークサムス様のために働いた
先日、採掘したフェイゾン鉱物の中から特殊な鉱物が発見された。
採掘したフェイゾン鉱物の精製過程で、高濃度のフェイゾン鉱物の一部分にフェイゾン反応が全く無い箇所を偶然にも作業員が発見したのである。
この鉱物は早速科学班に持ち込まれ、解析が行われた。
解析の結果、この鉱物中の物質は質量に比例し周囲のフェイゾン濃度及び放射数値を下げることができるという。
科学班はこの新しい物質及び鉱物の名前を「アンチフェイゾン」と命名した。
アンチフェイゾンは我々の洗礼を脅かす非常に危険な物質であるが、フェイゾンにより凶暴化しコントロールが効かなくなった生物の制御や連邦開発のPEDスーツ無効化に利用できる可能性がある。
近日中にフェイゾンが影響した動植物及びフェイゾンメトロイドへのアンチフェイゾン注入試験が行われる予定である。
本部への通信
今回のログにある「アンチフェイゾン」を利用すればこの狂った信者どもを再び同胞へと蘇らせることができるかもしれない。
幾度かのサムスの襲撃により被害はあるものの、このウルトラガスはかなり優秀な設備が整っている基地であり、利用できるようになれば我々にとって非常に有益である。
さらに戦闘員や作業員、すでにフェイゾン鉱学に精通した科学者達を仲間として取り込めることも大きな資産になるであろう。
しかし、この発見が『彼』を失った直後であるのはなんとも皮肉なことである。
我々の真の仲間であった『彼』を報いるためにもこの発見は良い結果として収めなければならない。
『彼』に最期を送った同胞と話し合い、そのためには命をも投げ捨てる覚悟であると互いに確認した。
我々スペースパイレーツに栄光を!
−−−−−メッセージは以上で終了です。
2008/05/23(金) 21:38:38 ID:/JcBlDgC0
20/08.5232/117
ウルトラガスへと送り込んでいた工作員数人との連絡が途絶えた。
また、メタリドリーの応答も消えている。どうやらシークレットプロジェクトが発動している模様。
それから「アンチフェイゾン」という存在の報告が届いたが、更に詳細な情報はまだだ。
工作員の安否が不特定な現状を、リドリー閣下は非常に重く見ており、信頼できる技術者と共に長距離対空砲の設計に取り掛かっている。
そう、リバイアサンを破壊するための兵器だ。狂信者共の「リバイアサン」とやらは非常に驚異的な存在だ。
しかし、連邦製の兵器でも破壊可能という報告もあり、危機回避はそう難しくは無いはずである。
長距離対空砲が完成し次第、リバイアサンが軌道上に出現したと想定したシミュレーションテストを行う予定である。
最近になって、ゼーベスの軌道上に廃棄された宇宙船が発見された。
以前の連邦との戦闘によるものなのか、それよりも前に存在していたものなのかはまだ特定はできないが、
対空砲のテストにはもってこいの的だ。
対空砲のエネルギーが感知されないよう、ステルスコートの準備も始めねばならない。
狂信者共は、我々スペースパイレーツにとって迷惑極まりない存在だ。
2008/09/29(月) 08:12:19 ID:jgHoMInk0
惑星ゼーベス 本拠地再建報告ログ 20/08.92773/745
ゼーベスの生態系に合わせた拠点建造は順調に進んでいる。
まずクレテリアを手始めとし、ブリンスタ、マリーディアの各所に防衛設備を配置し
残るはノルフェアとツーリアンの設備完了を残すのみとなった。
しかし問題がないわけではなく、上記の原生生物による被害もバカにならない上、
マリーディア、ノルフェアでの過酷な作業により死亡する者は後を絶たない。
遺跡調査中に溶岩に落ちて消滅、食糧確保の為にマリーディアに生息する貝類の捕獲中に溺死等々、
危険な原生生物が闊歩する惑星での作業は非常に困難なものであるが、
リドリー様直々の御指揮の下で働く喜びは計り知れず、懸念されていた士気の低下は杞憂だったようだ。
尚、ダークサムス一派の活動を見た同胞から何を勘違いしたのか、
「ゼーベス原産の生物を使った特産品を開発してはどうか」との意見や、
「マリーディアから新鮮直送!学名不明魚類のノルフェア焼き」との看板を掲げる屋台などが出現した。
我らは遠足に来ているのではない!連邦打倒の為の大義を掲げるパイレーツとして
気が緩み過ぎていると言わざるを得ない。裏切り者の行動に感化されるとは論外であり、
後日コマンドクラスによる取り締まりが行われる模様である。
追加報告:20/08.92893/851
クレテリア東部で発見された所属不明の難破船を調査中の隊員から
「オーロラユニットに似た形の幽霊を見た!」 「火の玉だ!」 等の報告あり。
過労した調査員が見た幻覚か、或いはエネルギー発光現象を勘違いした物と思われる。
…ここゼーベスにおいてもダークサムス一派の影響を感じるのは気のせいだろうか。
2008/09/30(火) 00:45:55 ID:PNTjHyaj0
惑星ゼーベス 本拠地再建報告ログ 20/08.97450/985
拠点再建は滞りなく進んでいる。高温による劣悪な環境為に懸念されていたノルフェア基地の建設も
犠牲は出しつつも終盤に差し掛かっている。行政区ツーリアンの起動が100%となれば
さらに効率が増すと思われる為、建設完了まで秒読みという所であろうか。
ところで、各エリアの建設も終盤に差し掛かった頃、リドリー閣下が直々に御出でになられた。
何事かと思えば、「我ら幹部の姿を模した石造を製作しツーリアンへの出入り口に飾れ」という物だった。
・・・・・・また閣下の悪い癖が出てしまったようである。
有事の際に万が一生命維持機能の停止を受信した場合は、各々の石造が破壊されるという
無駄な機能のおまけつきで、である。閣下の威厳を現す事に疑問は無いが、場所が場所だけに
あきらかに外部の者に“重要区域の入り口です”と分かるシロモノであり効率的な設計計画とは思えないが、
最高幹部直々の命令であり許可せざるを得なかった。
結局、ノルフェア最深部に通ずる廊下もリドリー閣下の頭部を模した形状と決定し
ご気分を害されないよう、牙の一本一本まで細心の注意を払いつつレーザー照射にて造形を試みる。
不信を抱いている訳では決して無いが、しかし閣下の強烈な自己顕示欲には閉口せざるを得ないのである。