引き続き門弟諸君の記録したログを保管する
基本的に誤字脱字は直さないが、訂正等あったら対応するつもり
(「*」の部分は編集者が改行したところです)

2008/05/19(月) 16:13:37 ID:+JhkW60n0
科学班レポート 「フェイゾンが及ぼす進化と可能性」

フェイゾンとは我々科学者達にはなんとも面白い物質である。
放射性物質はこの宇宙に多くの種類が存在するが、これほどにまで生物に影響するものは他に存在しないだろう。
しかもその影響は必ずその生物達の脅威レベルを引き上げ、生物として優秀な存在に昇華させる。
これはまさに「進化」である。
「進化」に耐え切れなかったものやそれに対し拒絶を起こしてしまったものはほぼ100%の値で生命活動を停止しているが、
それを踏まえてもこの「進化」は魅力なのである。
この奇跡こそダークサムス様がもたらした福音だろう。

ところで、その「進化」は必ずしも同じかたちを辿るわけではない。
特にターロンWで活動していた我々の元・同胞達は、人為的操作によって様々な形の「進化」を成功させたらしい。
中には特定以外のエネルギーからは完全にダメージを受けないという「進化」もあったらしく、我々は特にそのことに興味をそそられた。

現在ダークサムス様に洗礼を受けた我々は、その洗礼を最大限に発揮することにより完壁に近い防御力を手に入れられるが、*
それとて完全にダメージを負わないわけではない。
我々はこの差に目を付け、ターロンWでの研究技術を参考に我々の技術・能力を組み合わせ*
完全なエネルギーのシャットアウトができないものかという研究を開始した。
フェイゾン学や技術に関してはかつての同胞たちより遥かに高いものを持ち合わせた我々なのだ。このプロジェクトは必ず成功するであろう。
あの憎きサムス・アランをはじめとするハンターどもが我々に全く歯が立たず無残に消え去ってゆく未来はもうすぐそこにあるのだ。

科学班はこのプロジェクトを本格的に始動させるため、予算の更なる増強と、被験者の確保を要求する


2008/05/20(火) 22:38:43 ID:uby8obMj0
今日も我々はダークサムス様のために働いた
先日はなんとも不埒な事件が起こった
深夜の45-D寮9号室のことである
消灯後にも関わらず、その部屋からは声が聞こえてきた
五月蝿くて眠れないと寮長は部屋に踏み込み、そこで彼は信じられない光景を目の当たりにした
部屋の中にいた兵士達はなんと、あの忌まわしきハンター、サムス・アランを撮った映像を観賞して楽しんでいたのだ!
その兵士達五人はすぐに逮捕され、尋問を受けた
部屋からは映像データが収録された記録媒体が数十個押収された
映像データの中にはモーフボール形態のみのシーンや、*
一体どこで撮ったのかヘルメットを脱いだグロテスクなシーンだけを集めたマニアックなものもあった
彼らは偵察部隊に所属している優秀な兵士であった
調べによると、彼らはサムスの行動を分析するという名目で撮影を行い、それを持ち帰って個人的に楽しんでいたようだった
彼らは寮で研究をしていたんだと必死に弁解していたが、画面を見ながら浮かべていたにやけ面と卑猥な行為は言い訳のしようがないだろう
開き直る者もいれば泣きながら反省する者もいたが、ダークサムス様の宿敵であるサムスに傾倒するなど、言語道断である
彼らは全員、問答無用で撃ち殺された
至極当然の事である


・・・・・・しかし、このウルトラガス基地にはある種のそういった娯楽が少ないのが事実である
不満を爆発させて、そういった愚かな行為に走る者がまた現れないとも限らない
何か対策を講じる必要があるだろう

ところで、我々にはダークサムス様を間近に拝見する機会があまり無い
門弟の中にはそのお姿を直接拝見した事の無い哀れな者もいるらしい
我々には、偉大なる指導者様を少しでも身近に感じる事の出来るものが必要なのではないだろうか
そこで、僭越ながらダークサムス様のお姿を写真に撮らせて頂いて、それを購買で購入できるようにするというのはどうだろう
一度この企画を上層部に持っていってみてもいいかもしれない
兵士達のメンタルを保つのは、非常に重要な事である


2008/05/21(水) 23:23:34 ID:L0z7mIMw0
20/08.5232/305
惑星ブリオで確認されている生命体「レプティリカス」は非常にユニークな能力を持っている。
野蛮で原始的な風貌であるにも関わらず、空間転移や鞭状のエネルギーを使った格闘などを容易くこなす。
我らは、その野性的な風貌に似合わないトリッキーな戦法に手を焼いている。
チャクラムを投げつけ、威嚇するその姿は、雄雄しくとも感じられる。
しかし、彼等の存在は、ブリオに勤務する我々にとって、脅威以外の何者でもない。
まず、施設周辺に防壁を設置してもあまり意味がないのだ。空間転移による侵入が多発し、
不意を突かれた兵士達は何人も血祭りに上げられている。
空間転移は我々の技術でも可能だが、彼等はそういったメカニカルを装着しているわけではなさそうだ。
その天性と見える能力を解析できれば、我々の装備にも何らかの進化が見受けることができるかもしれない。
早急にレプティリカスの捕獲作業を開始し、成功し次第、エリシア・スカイタウンの生物研究所に送り届ける予定。
無論、捕獲作戦に参加した兵士には特別ボーナスの支給が約束される。
勇敢なる兵士諸君が、ダークサムス様と共に我等スペースパイレーツの明るい未来を開拓するのだ!


2008/05/25(日) 19:03:03 ID:Th+cxn5o0
今日も我々はダークサムス様のために働いた
我々は常にフェイゾンを体内に保有しているが、今までそれをダークサムス様の洗礼の証としか認識していなかった
しかし、フェイゾンとは非常に強力な放射性物質であり、同時に優秀なエネルギー物質でもある
そんなフェイゾンを有効利用してやらないことには、折角我々に与えてくださったダークサムス様に示しがつかないだろう
我々科学技術班は体内フェイゾンエネルギーを発動させる方法の研究を進めた
同時期、銀河連邦は我々がエーテルに残したフェイゾンを使い、「PED」なる装置を開発したらしい
PEDとはどうやらフェイゾンエネルギーによりパワードスーツの耐久力とエネルギーガンの威力が飛躍的に上昇する装置であるようだ
これこそ我々が進めていた研究の完成型ではないか!
銀河連邦の技術データログのハッキングは成功し、それを参考に研究は一気に生体実験の段階まで進める事が出来た
そして連邦の装置に頼った発動ではなく、我々は自身の意識によって自発的に体内フェイゾンを発動させることに成功したのだ
しかし被験者10人全員がフェイゾンの発動を終了する事が出来ず、全身の体組織が強力なエネルギーに耐え切れずに崩壊してしまった
幾度の実験を経て、強靭な精神力を持った者だけはフェイゾンを鎮め、自由にコントロール出来る事が判明した
これなら普通の兵士でも訓練次第でフェイゾンをコントロールできる可能性がある

全ての兵士がフェイゾンを駆使できるようになれば、連邦やハンターなど目ではないだろう
そのため、我々は戦闘訓練の一つに「フェイゾンエネルギーの発動」を追加する事を要請する


2008/05/25(日) 23:23:09 ID:3WNw2fkp0
ウルトラガス・スペースパイレーツ居住区内で厳重に保管されていたログ

新しい指揮官・ガンドレイダ様がここウルトラガスに赴任されてから
我々の任務は全てが順調に進んでいる。
しかし、ここ数日の間私は憂慮すべき問題に直面している。
最近特定の同胞が当直時にメインコンピュータの負荷が増大しているとの報告を受け、
私は部下であるその当直を問い詰めた。その結果、私は恐るべき顛末を聞くことになった。

当直はガンドレイダ様の熱烈な信奉者達の中心人物であり、
どこからか手に入れた我々の宿敵サムス・アランとガンドレイダ様が談笑する映像を加工し
あたかも偉大なるダークサムス様とガンドレイダ様が並び立つように見えるホログラムを作成していたのだ。
ガンドレイダ様に特別な感情を抱いてはいない私が見ても、
ダークサムス様に親しげに「(ダーク)サミー」と語りかけるその光景は心を揺さぶられるものがあった。
純粋にウルトラガスの士気向上のため作成したという主張とはあながち嘘ではないように思え、
私としてもその場ではどうすべきか判断できず、とりあえずホログラムメディアを預かることとした。
さて、数日中に処分を決定しなければならないが、前例の無いこと故私の一存では決めかねる。
明日信頼おける者にこのメディアの複製を渡し、意見を聞くこととする。
門弟とは問題解決のために情報共有を惜しまないものである。


2008/05/27(火) 00:52:17 ID:gztvAkhp0
非常に不味い事態になってしまった
データベース管理員のミスで、我々のログが漏洩してしまったのである
管理員はもちろん処罰を受けたが、今はそんな場合ではない
殆どのログには暗号が設定してあるが、ハイパーモードに関するログはまだ暗号化が終了していなかったのだ
嗅ぎ付けた銀河連邦に我々の技術が盗まれるのも、時間の問題だろう


・・・・・・だが、よく考えてみれば、そう悲観するほどの事でもないかもしれない
我々の開発したハイパーモードは、体内フェイゾンを使ってエネルギーを発動するものである
体内にフェイゾンを持たず、フェイゾンを内包したバックパックを使う連邦兵士には、無用の技術なのだ
技術を盗んでも使えないのならそれは無意味である
それよりも今は、我々の技術を磨く事が先決だ
科学技術班では、クロールタンクなどのドローンにフェイゾンを注入し、ハイパーモードを発動させる研究を進めている
これが実現すれば、ハイパーモードを使える戦力の数は連邦を圧倒的に上回ることになるだろう
だが、油断は出来ない
今の戦争は、技術競争で少しでも遅れを取った方が敗北するのだ


2008/05/29(木) 16:29:32 ID:CNWwEefC0
今日も我々はダークサムス様のために働いた
我々ブリオ部隊はシードのメンテナンス中、中々興味深いものを発見した
それはシード外皮の傷口から湧き出て、空中を漂う生命体である
近づく物体を感知するとフェイゾンの波動を放出するのだが、これは無害である
捕獲が難しく生態研究にも苦労したのだが、これはシードの一部が変異して生まれたフェイゾン生命体であることが判明した
ビーム変換されたフェイゾン以外の一切のエネルギー干渉を受けないこの生命体は生物兵器としての運用が期待されたが、*
どうにも知能が無い様で調教は不可能だった
しかし無尽蔵に放出するフェイゾン波動は、有効なエネルギー源として活用できるのではないだろうか
我々にはエネルギー回収装置を開発するだけの設備を持っていないので、後の事はウルトラガスの者達に任せる事にする

しかしこの生命体、外見が非常に愛らしい為か、無断で持ち帰ろうとする者が後を絶たない
波動は我々には無害だがフェイゾン耐性の無いコラックには脅威となるため、個人的なペット化は禁止
違反した者にはランダス様に頭を冷やしてもらう事にする


2008/05/30(金) 22:48:35 ID:Fxc1PNom0
今朝、A-29兵寮にて採掘部隊所属の兵士が遺体で見つかった
遺体は全身の筋肉が弛緩していて、死因はそれによる呼吸不全と思われる
これは後にフェイゾイドの波動による体内フェイゾン濃度の急上昇が原因と判明した
彼は隠れてフェイゾイドを自分の部屋に持ち帰り、一晩中抱いて眠っていたのだ
因みに「フェイゾイド」とは最初に発見した兵士が付けた愛称がそのまま定着した名称である

これは由々しき事態である
無害と思われたフェイゾイドの波動は、遅効性の強力な筋弛緩作用を持っていたのだ
今思えば一般兵の「フェイゾイドが近くにいると体が心地良くなる」という言葉を聞いた時点で気付くべきだった
波動にはギャバ神経の活性化を促す作用もある為だ
我々はすぐに基地内のフェイゾイドを隔離し、兵士全員の検査を行った
その結果、兵士全体の約四割が異常にフェイゾン濃度が高いと診断された
現在は医療班によってアンチフェイゾンの投与等の処置を施している

この事件によって、フェイゾイドを麻薬代わりに使おうとする輩が出てくる可能性は十分に考慮できる
今後はより一層、取締りを強化しなければならないだろう


(一般パイレーツのログにも同じものあり)
2008/05/31(土) 14:05:10 ID:WT36JVd70
今日もダークサムス様の為に働いた。
ある同胞が手製のバイザーを造りあげた。因みにその事を打ち明けられたのは日頃から一番親しかった自分のみらしい。
我々の上官は利己的な上、自分の論理意外は受け入れないような非常に頭の固い性格をしているので、*
迂闊に任務外の行動に気付かれては困るのである。
さて、そのバイザーは使用すると視界の端に三面の光反射機能が発動する。
視界の中心に映っている物体が、その三つの似ミラーによって延々と模様の様なものを描いていき非常に面白い。
我々はこのバイザーを"カレイドスコープ"と命名することにした。
使いようによってはカラーセラピーとしての効果も期待できる為、殺伐とした生活の中でこのバイザーは目や精神面の保養に大いに役立つだろう。
直ぐさま医療班に申し出たい所ではあるが、先程述べたとおり我々の上官に勘付かれる訳にはいかない。
決して不真面目な行為をしようとしているわけでは無いが、死体を化す事のみは勘弁したいところである。
このバイザーをどうすれば上官に気付かれずに同胞達に普及させることが出来るだろうか。現在二人で思案中だ。


(食品ログにも同じものあり)
2008/06/03(火) 23:46:42 ID:oE8qh/4t0
今日も我々はダークサムス様のために働いた
先日、ブリオ部隊から「フェイゾイド」なる生命体が送られてきた
なんでもこの生命体はフェイゾン波動を無尽蔵に放出するので、優秀なエネルギー源として活用できる可能性があるのだという
個体は10体送られてきたので、その内の二体はエリシアの生物研究所に実験サンプルとして送っても問題は無いだろう
早速我々科学技術班はエネルギー回収装置の開発に取り掛かった
元々がフェイゾンエネルギーなので、既存の装置をフェイゾイド用に改造するだけで済み、大した技術は必要無かった
問題は波動の処理である
報告によると波動には大量に浴びると筋肉が弛緩する作用があり、最悪の場合命を落とす危険性もあるという
更にあらゆる物質を透過するので、単にケージに入れただけでは波動が漏れてしまうのだ
しかし、その問題はケージにアンチフェイゾンを配合する事で解決した
アンチフェイゾンがフェイゾンを吸収し、波動を無害化してくれるのだ
小型化にも成功し、フェイゾイドは既存のエネルギーセルと同じように扱う事が可能となった


一種の永久機関のようなこのフェイゾイドは、基地内の電力不足を一気に解消してくれた
二日に一回の夜間消灯が必要無くなる等、我がパイレーツの生活レベルはかなり向上したと言えよう
その筆頭が冷蔵庫の支給である
膨大な電力を消費するといって没収されてしまった冷蔵庫が、一般クラス以上の全居住区に支給されたのだ
これを使えばランダス様が食されていた、皆が羨む半凍結状態のフェイゾンフレークが手軽に再現できるではないか!
しかしシードが閉鎖されて以来、基地内は慢性的なフェイゾン不足に陥っている
もう少しフェイゾンの侵食が進めば生産性も向上するのだが、ともかく現在フェイゾンフレークはプレミア物となっている
入手には個人的な売買しかないのだが、今の相場では今期の私の給与は丸々吹き飛んでしまうだろう

世の中、フェイゾンフレークのように甘くは無いようだ


2008/06/07(土) 00:20:42 ID:UmXiD9QO0
今日も我々はダークサムス様のために働いた
最近電力不足が解消されたとの事で、ようやくフェイゾンハーヴェスター及びノバビームでの採掘が許可された
科学技術班の開発の賜物であるこれらが支給されたというのに、なかなか使用許可が下りずむず痒い思いをしたものだ
現在はノバビームのビームガン転用を研究しているらしいが、*
高周波ビームを射出するだけの電力を携帯バッテリーに収めるのは現在の技術では難しいだろう
ともかく、これで従来の方法より遥かに効率的な採掘が行える
実際使ってみると、ハーヴェスターは自動で巡回して鉱石を崩してくれるし、*
ノバビームは吸引ビームとの組み合わせで鉱石の回収まで行ってくれるのだ
今となってはドリルやC-6爆薬を使ってチマチマと採掘していた我々が惨めに思えるくらいである
作業効率が上がってフェイゾンの出荷量が増えた事により、更なるエネルギーの確保と食用フェイゾンの加工ライン再開が見通されるようだ
循環サイクルが良い方向へ向かっているようで、非常に喜ばしい
ただ一つの難点は、我々採掘部隊の仕事は機械のメンテナンスと回収した鉱石の運搬くらいしか無くなってしまった事だ
楽な事は楽なのだが、無駄に人件費を払ってくれる筈も無く、近い内に大幅な人事異動が行われるだろう
楽に慣れてしまった私に、他の仕事が出来るだろうか・・・


(食品ログにも同じものあり)
2008/06/07(土) 23:14:20 ID:VetxXBlw0
ウルトラガス施設電子掲示板

技術・開発部門
※被験者募集中!※
・度々改良を重ねてた、新規のモーフボールの変形実験。志願した者は、有給とボーナスを支払われることが決定している。

上層司令部
・施設内の一部に液体フェイゾンが侵出。我々には無害だが、フェイゾン耐性の無い愛玩動物が凶暴化する恐れあり。
 洗浄・採取が終了するまで、愛玩動物を自室から外に持ち出すことを禁じる。
 背むいた者は配給の30%をカットする。
・訓練教官より一言。
 君達の力は非常にユニークで、局地的な状況にも恐れない不屈の精神を持っている。
 私は君達の成長を喜び、共に戦えることを誇りに感じていることを理解しているよ。
 わかったらエリシアに配属予定の奴等はとっとと準備終わらせて向かえってん%)(’%&#5
・突然だけど有給休暇をとらせてもらう。
 私が居なくなったからって、油断したり陰口叩くと、天罰が下るかもね。


食堂より、新作メニューのお知らせ!!
・グラグノルのフェイゾンソースかけ
 ※活きの良いグラグノルのソテーに、贅沢にフェイゾンソースをかけました!期間限定なので、お早めに!


2008/06/09(月) 22:28:54 ID:V2inHm4I0
20/08.6092/159
銀河連邦の『デーン』と言えば、我々の間では史上稀に見る恐怖の悪魔として知られている。
彼奴の率いる連邦艦隊を相手に、勝った部隊はいない。
例え、我々の艦隊が数に勝っていても、最終的にはこちらの旗艦が撃たれてしまうのだ。
無重力、重力下においても彼奴の艦の主砲の狙いは凄まじく、こちら側から敵艦を肉眼で確認できない内に、ブリッジを撃ち抜かれた。
彼奴は、部下にも恵まれているようだ。
また、その最強ぶりから様々な噂が飛び交う。
生身でマグマに浸かっても平然としてられるとか、呼吸器無しで長時間潜水できるとか、
吸い込んだ殺人ガスは体内で中和できる、四肢を?がれても頭さえ無事なら数分で再生する、etc…
何れも確証はないが、白兵戦で彼奴を見た同胞は重度のトラウマを抱えるなど、噂は事実であるのかもしれない。

先のノリオン襲撃の際、オリンパスに奇襲をかけたときもそうだった。
我々の艦砲の目標は確かにオリンパスを捉えていたのだが、大きく逸れて隣の護衛艦に命中してしまったのだ。
しかし、それが大きな揺動になったのか、オリンパス襲撃は容易くなったのは幸いだが…
砲撃員と共に私もレーダーを確認していたのだから、間違いなく狙いは完璧だったはずだが…
これもデーンの呪いだというのだろうか。

とにかく、デーンは我々にとって脅威の存在だ。スパイを送って暗殺するべきなのかもしれない。
さっそく暗殺部隊に特令を命じ、ステルスシップでオリンパスに向かわせた。
彼奴が居なくなれば、銀河連邦を根絶やしにするのは少しは楽になるはずだ。
良い結果になることを祈る。


2008/06/09(月) 23:08:56 ID:TxCQvA3A0
今日も我々はダークサムス様のために働いた
我がスペースパイレーツの潜入工作部隊はハッカーとしても一流である
先日、部隊の一員が連邦戦艦オリンパスのサーバーにアクセスし、ログの入手に成功したのだ!
最近記録されたログによると、現在の連邦ではある男に関する武勇伝がよく語られているようだ
男の名は「カストール・デーン」、オリンパスの艦長である
個人情報データベースによれば我々の手によって両親を失った経歴があるらしく、それをバネにして提督クラスにまで上り詰めた人物だ
我々にはとても信じ難い事だが、奴は人間という貧弱な種族でありながら計り知れない戦闘力を持っているらしい
兵器に頼らず超人的な己の肉体のみを武器に、数々の戦火を潜り抜けてきたというのだ!
数年前に我々パイレーツの部隊を単身で壊滅させ、捕虜を奪い返した男というのは奴で間違いないだろう
もちろん全てのログが真実だとは思わないが、奴のいるオリンパスの襲撃がすぐに鎮圧されたのは事実である
それはおそらく奴の優秀な指揮能力、または戦闘能力によるものだろう
奴が我々スペースパイレーツにとって後々脅威となるのは明らかだ
次にオリンパスを確認したときには、パイレーツ最大級の対戦艦主砲を奴のいるブリッジに打ち込んでやるつもりである
さすがの奴も、これを生身で受けてはひとたまりも無い筈だ
いくらなんでも戦力過剰である気はするが、我々の前に立つ障害はどんな手段を取ってでも排除しなければならないのだ
これもダークサムス様の安泰のためである


(食品ログにも同じものあり)
2008/06/16(月) 23:28:19 ID:hB3tSA0o0
総合スレッドでも話題になったフェイゾンペプシだが、この区域の購買でも販売が開始されたようだ
フェイゾンペプシは最近開発されたフェイゾン飲料で、先日解禁されたばかりの新製品である
パッケージはどうやら彼の聖地フェイザをイメージしているらしい
中身もフェイゾンを含有しているにもかかわらず透明度は高く、心が洗われるような美しさである
早速私は購入し、自分の部屋へと持ち帰った
今から飲んでみる事にする

・・・・・・ふむ、フェイゾンと果物風味の甘味料は合わないと思ったのだが、そう悪くはない
清涼感があって、爽やかな味わいだ
評判が賛否両論だったので不安だったのだが、私にとっては好みの味である
以前販売された事のあるフェイゾンポーションは香りがきつく飲めたものではなかった
だが今回は滋養強壮剤ではなく清涼飲料水として開発されているため、味に重点を置けたのだと思われる
採算が見込めるか不明なため期間限定販売なので、今の内に少し買いだめしておこう
友人達にもこの味は教えておかねばならない


(食品ログにも同じものあり)
2008/06/18(水) 22:33:41 ID:aQeH5Yo+0
今日も我々はダークサムス様のために働いた
今朝、ある一般兵が医療施設に運び込まれた
付き添っていた彼の友人によると、朝起きてから彼が「全身が焼けるように痛い」と言って悶え始め、只事ではないと判断して医療班に連絡したという
診察した医師は、彼の体はフェイゾン濃度の急上昇により、突然変異が進行していると診断した
普通の兵士の体ならば、フェイゾンを摂取してもよほどの事がなければ突然変異など起こるはずがないのだが・・・
しかし、彼の友人はこう言った
彼は昨晩、先日販売が開始されたフェイゾンペプシを10本近くも空けたのだというのだ!
これは非常に厄介な事態である・・・さて、ここからは我々科学技術班の仕事だ
まずは変異し続けている彼の体を解剖して何が起こっているのかを詳しく調べなければならない
フェイゾンペプシの中毒性についても興味があるが、それは後回しだ

しかし、事態はもっと深刻だった
彼の引き渡しなどに要する事務手続に時間を取られて、研究の許可が出たのは夜になってからなのだが・・・
その間に彼の体はすっかり変異してしまったのだ
体全体が肥大して見るもおぞましい姿になった上、理性を無くした彼はあろうことか、駆け寄った彼の友人を投げ飛ばしたのだ!
我々は機動隊に出動要請を出し、ハイパーモードまで使ってやっとのことで活動を停止させた
大量に摂取した上での事とはいえ、フェイゾンペプシは非常に危険な液体である
すぐに回収しなければならないし、成分の詳細な分析も行うつもりだ
おそらくフェイゾンペプシに含まれる何らかの化学物質がフェイゾンの遺伝子改竄効果を促進したのだろう

だが、我々の興味は”彼”そのものにある
重装兵ですら苦戦したあの変異体は、上手く調整すれば兵器として投入できるのではないか
非常に凶暴なため研究は難しいだろうが、ここで功績を上げれば我々科学技術班の待遇も更に良くなるはずだ
そうなれば、新たなレーションを開発するモチベーションも上がるだろう
そのために、まずフェイゾンペプシの確保と被験者の募集を行わなければならない
我々はその変異体に「バーサーカーパイレーツ」というコードネームを付け、研究を本格的に開始する事を決定した


2008/07/02(水) 23:50:45 ID:4PCRDid60
( └v┘)   ジーカタカタカタカタ

スペースパイレーツのログを解読しました

「最大の誤算」

迂闊であった…
何サイクルにも及ぶ時間と数々の血が滲む努力により
遂に我々は、被験者を生きたままモーフボール状態に変形させることに成功したのだが
被験者をシミュレーション用に設計したパイプを潜らせている最中に、その誤算は起こった…

何と段差を乗り越えることが出来ないのだ!
しかも両方が段差になっている為、脱出することが出来ないのである!
我々はサムスがどうやってモーフボールの状態で段差を乗り越えているのか
その事を我々は全く頭に入れていなかったのだった…
残念ながら今の我々には被験者である彼を助けだす術は無い
しかし彼の尊い犠牲により、我々はまた進歩する事が出来るであろう
いや、彼の為にも進歩しなくてはならないのだ
我らがダークサムス様率いる、スペースパイレーツに栄光の日々が訪れるまで…


(    )クルッ



──┐   ┌───┘ │
   │   │ ┌───┘
─┐└──┘ │
  |○      │
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

(    )   ジーカタカタカタカタ

パイレーツの遺体を発見しました
死因は飢餓による生体エネルギーの欠乏と思われます


2008/07/05(土) 01:12:25 ID:NvksTGQq0
今日も我々はダークサムス様のために働いた
モーフボールへの変形メカニズムは、依然として謎に包まれている
手足を屈めた状態の体にボール状のシールドを展開する事なら、現在の技術でも容易である
重心バランスの制御により、自力走行も実現済みなのだ
しかし、その方法だと我々の身長では通気口やパイプラインを通過する事など到底不可能だ
モーフボール開発の難所は、やはりサイズの小型化にあると言えよう
課題はそれだけではない
被験者にテスト走行させてみた所、被験者は三半規管に異常をきたし、五分もしないうちに指示通りの走行が出来なくなってしまったのだ
すぐにシールドを解除したが、被験者は回転によって極度の負担がかかり、脳幹に重度の障害を負った
医療班が全力を尽くして治療を行ったが、未だに彼の意識は戻らない
回転しても負担がかからないように脳を調整するか、あるいは被験者自身が回転しないように走行できるような工夫が必要である

モーフボール開発は実験を重ねるたびに課題が増えていくが、今のところは何一つ解決出来ていないのが現状だ
開発者の中にはこれ以上続けても無駄、もう開発は諦めたほうが利口だと主張する者達もいるが、それらは全員撃ち殺された
科学者にはプライドが無ければ良い結果など出せるはずが無いのだ


2008/07/14(月) 22:36:13 ID:aLwn7ACZ0
20/08.7142/210
我々スペースパイレーツには、原則として小型の電子端末を所持しなければならない。
入隊、および部隊配備の際に支給されるもので、これにより通信・情報収集・短距離空間転移を行うことができる。
また、端末には二つのタイプがあり、一つは体外に装備するアイテムタイプ。もう一つは体内(主に脳付近)に埋め付けるインプラントタイプだ。
アイテムタイプは広く普及しているタイプで、画面やボタン操作は全て視覚・手動によって行われる。
しかし、装着する仕様のためか戦闘中に破損したり紛失してしまう可能性がある。
インプラントタイプは体内に埋めつけられるため、端末は神経による操作で行われ、画面等は視覚神経に接続することで観る事ができる。
また、仕様の都合により破損・紛失の可能性は極めて低い。
しかし頭部に埋め付けるという、肉体的不安感があるためか、さほど普及はしていない。
また、万が一破損した場合、脳が損傷する可能性もある。
ツールの装備が不能な巨大な身体を持つ種族はインプラントタイプを使うことが多いが、その他の者はアイテムタイプを選ぶようだ。

確かに、特に重症を負ったわけでもないのに、装備手術を受けなければならないのは気が引けてしまう。
ゴア様は、ご自身の身体を御改造される際、どのような恐怖感を感じたのだろうか。
やはり、改造仕立ての頃は拒絶反応等を起こしたのかもしれない。


2008/11/21(金) 17:45:01 ID:bZJyualh0
本部パイレーツログ:新たな兵器

このログの記録日から一日前
すなわち本部標準時11.20.21/08頃に画期的攻撃方法が発見された
ある一般兵士の放ったつまらないギャグにより室温の低下とエントロピーの微低下が確認された
上層部はこの事実に目をつけ、彼の絶妙なギャグセンスによりサムスの武器であるアイスビームの作成プロジェクトを起こした

「彼」にはそれまでに友人にはなった数々のギャグ(あまりうまくないもの)を出来るだけまとめるように指示し、同時に兵士全員にギャグを募った
結果「彼」のギャグが最も効率がよいとの事で、現在通常職務の代わりに特別室でギャグを練っている
が、本人は面白いと思っているらしく、この待遇に少し戸惑っている

ちなみに、試作品は同胞には効果があったものの、メトロイドには今のところ目立った効果は無い


2008/12/02(火) 14:41:34 ID:f9KMkhV20
本部パイレーツログ:茨の道
われわれはサムス・アランの能力、特にモーフボールを再現するために多大な犠牲を払ってきた

今までの数多くのログが記すとおり、あるものは複雑骨折で命を落とし
あるものはエネルギー化した体から元に戻らなかった… そしてモーフボールの実現化に成功した時でさえ、 彼のハンターの作り出す補助的兵器ボムの開発が出来ていなかったために被験者は衰弱死した… しかし、本日われらは新たな地平へと到達した! 971人目の被験者が、ついにボムを生み出すことに成功したのだ! これによって彼のハンターをモーフボールで追跡することは理論上可能になったのである! 現在ボム生成過程の調査とモーフボール被験者の募集が同時進行している モーフボールを応用した娯楽施設(迷路やピンボール)もあったが、途中で詰まってしまうと避けようのない死が待っているために "死刑囚の娯楽"と呼ばれていた。が、ボムの生成が出来るようになればそういうこともあるまい 基地のメンテナンスや拡張もスムーズに進行するようになろう、とてもすばらしいことだ ところでボムの生成に成功した被験者は、忽然と姿を消してボムが残っていた これについては理由が解明されておらず、生成過程も残された映像から推測するしかないのが難である 兵士の間には上層部が整備用ドローンの開発費をケチっているという噂が流れているが、そうではない 敵を知ることこそが勝利へとつながるのだ、決してロマンを追っているわけではないのだ