惑星ブリオにおける探査報告など
真っ先にサムスが訪れる惑星なのであわただしい
(「*」の部分は編集者が改行したところです)

2008/05/14(水) 09:39:50 ID:5j/NQJRp0
ブリオパイレーツログ1
「原初の脅威」
ブリオへと派遣されたわれわれの仕事は、リバイアサンシードの保護と
エネルギー資源の確保である。
2つの課題をクリアするためにブリオジェルの豊富なかつての文明の遺跡を利用する計画が実行に移された
しかし現住生命体が頑なにわれわれの侵入を阻み、この計画は放棄せざるを得なかった
それどころか奴らは自在にわれわれの基地に侵入し、状況はこちらが不利である
兵士の中には「レプリティカス恐怖症」が蔓延し、シールドの見回りも満足に出来ていない
幸いエネルギーには事欠くことが無く、タレットは100%稼働中である
さらに、近々ランダス様がウルトラガスより派遣されるというので、われわれはその日を大いに待ち望んでいる

ところで、現住生命体はフェイゾンを避けるようなので、フェイゾンフレークを基地の周りに巻いてみたところ
効果はてきめんであった
フェイゾンフレークがもったいないという声もあるので、フェイゾンマッシュを利用した防護壁が検討されている


2008/05/14(水) 13:15:24 ID:5j/NQJRp0
ブリオパイレーツログ2
「エネルギー支援」
ウルトラガスからブリオジェルを求めて同胞がやってきた
聞けば、フェイゾン鉱石の採掘にエネルギーを重点的にまわしたおかげで
満足に設備が使えないのだとか
一部のエレベーターはすでに放棄されていて2度と使えないという
その点ではわれわれはずいぶん待遇が良いといえよう
これからも定期的に来るのでよろしくと言っていた

ところで、ブリオジェルとフェイゾンをあわせて使う試みは失敗に終わった
両者を混ぜ合わせてみても、不安定性が増すばかりでエネルギーとしては使い物にならないのだ
やはりこの惑星ではブリオジェルのみを使ったほうが作業効率がよいということになった

そういえば最近食堂でのフェイゾンフレークの売り上げが落ちた
変わりに皆コラックのソテーだのグラグノルのから揚げだのをよく食べるようになったのは
気のせいだろうか?


2008/05/14(水) 20:34:37 ID:5j/NQJRp0
ブリオパイレーツログ3
「古代テクノロジー」
ここ惑星ブリオにも、いくつかのチョウゾテクノロジーが遺されているようだ
これはどうやらいくつかの物体の軌道をコントロールする装置のようだ
残念ながらこれ単体では使用は不可能であるが、われわれはある妙案を思いついた
もし何かの手違いでサムスがこの星にやってきたときのために、トラップを仕掛けておくのだ
大量のフェイゾンメトロイドに襲われれば、さしものハンターも無傷での脱出は不可能だろう

この惑星にはチョウゾとは違うテクノロジーも存在した
仮に「ブリオテクノロジー」と呼ぶことにするが、
これについてはほとんど分かっていない
起動方法が難解かつ複雑で、無理に動かせば壊れてしまうだろう
しかし、内部にはかなりのエネルギー反応があったため
起動できれば何かの役に立つだろう

遺跡から離れたところにあった最も保存状態のよいものは、
エネルギー切れを起こしていたのでシード内のフェイゾンエネルギーを充填中である
充填完了の暁には、惑星を歩き回らせてフェイゾン浸透のために使う予定だ
勿論、有事の際には戦力となるであろう


2008/05/18(日) 20:14:06 ID:TbbgOJ720
ブリオパイレーツログ4
「希望と絶望」
先日、ウルトラガスよりランダス様が派遣されてきた
プリンクウルフやレプティリカスは高熱地帯に適応した生物であったため、
かの司令官の冷気の前になすすべは無かった
このためわれわれは先史文明の中核へと押し入ることが出来たのである
遺跡の中は優秀な侵入者よけ装置が大量にすえつけられていたため、本隊はブリオニアン遺跡群へと居を移した
シードシールド発生装置を遺跡の中へ運び込み、片方には念のため自動照準タレットを配備した
プリンクウルフもレプティリカスもすでに脅威ではなくなり、食卓に花を添える存在となった

ああしかし、われらには何か悪いものでも取り付いているのだろうか
観測部隊より連絡が入った
あのサムス・アランがこの星に着いたというのだ!
だが、こちらにはランダス様以下優秀な戦闘員が何人もいる
仮に部隊が撃破されたとしても、シールド発生装置は並の武装では破壊できない
コラック騎兵部隊も結成されており、抜かりは無い
サムスも今度こそ終わりだ

追伸:レプティリカスやプリンクウルフはなかなかに美味で、ランダス様も好んで食されているようである
一部の食材はフェイゾン症の治療後死んでしまったものなのでアンチフェイゾンが含まれているが
少量なら問題無いということだ


2008/05/20(火) 20:16:57 ID:/kW72CQ10
ブリオパイレーツログ5
「失われる希望」
お終いだ
にっくきハンターサムス・アランがブリオを本格的に探索し始めた
われわれも体内フェイゾンを使用したハイパーモードで迎え撃つが
奴の使用する連邦製PEDスーツはいかなる攻撃にも動じない

サムスはシードを狙っていることが分かり、遺跡群へ入るサムスを最下級兵が迎え撃ったが討ち死にした
シールド発生装置への道でランダス様が相手をしたが、血も涙も無いあのハンターはかつての同胞を撃ち殺した
その様子を見ていたものたちはみな口を閉ざしている。何があったか知らないが、彼らはそれ以降活動に消極的だ
また、サムスはどこからか宇宙船用ミサイルを手に入れており、シールド発生装置が片方破壊された
その上、喜び勇んでサムスを迎え撃ったコラックライダー1名が戦死した
サムスには巨大生物への並々ならぬ憎しみがあるようで、コラックも殺されてしまった

サムスはブリオテクノロジーを味方につけ、ドローンを使用して本隊のすぐ近くまで来ている
幸いまだ見つかってはいないが、時間の問題だ
対空タレットを地上から破壊されたとき、シードを守るものは無くなる
そのときはモゲナーが相手をするが、あのハンター相手にどこまで戦えるかは分からない
先史時代のテクノロジーに期待するしかないわれわれが情けなく思える。しかし、緊急事態なのだ

これに拍車をかけるのが最近の体調不良である
体内フェイゾン量の減少に伴い、恒常的頭痛と全身の倦怠感が部隊内に蔓延している
フェイゾンフレークも生産をすでに中止しており、ウルトラガスからの派遣も無い
脱走兵も後を絶たず、集団で送迎用の船をのっとって別の惑星へと逃げているようだ

いっそのこと狂ってしまえば、この苦しみもなくなるのだろうか


2008/05/29(木) 16:29:32 ID:CNWwEefC0
今日も我々はダークサムス様のために働いた
我々ブリオ部隊はシードのメンテナンス中、中々興味深いものを発見した
それはシード外皮の傷口から湧き出て、空中を漂う生命体である
近づく物体を感知するとフェイゾンの波動を放出するのだが、これは無害である
捕獲が難しく生態研究にも苦労したのだが、これはシードの一部が変異して生まれたフェイゾン生命体であることが判明した
ビーム変換されたフェイゾン以外の一切のエネルギー干渉を受けないこの生命体は生物兵器としての運用が期待されたが、どうにも知能が無い様で調教は不可能だった
しかし無尽蔵に放出するフェイゾン波動は、有効なエネルギー源として活用できるのではないだろうか
我々にはエネルギー回収装置を開発するだけの設備を持っていないので、後の事はウルトラガスの者達に任せる事にする

しかしこの生命体、外見が非常に愛らしい為か、無断で持ち帰ろうとする者が後を絶たない
波動は我々には無害だがフェイゾン耐性の無いコラックには脅威となるため、個人的なペット化は禁止
違反した者にはランダス様に頭を冷やしてもらう事にする


2008/06/13(金) 20:06:32 ID:GyNTBpnK0
ブリオパイレーツログ6
「つかの間の安息」
今われわれはサムスの脅威から逃れている

ついにシールド発生装置が両方壊されたのだが
彼のハンターはシードに入ってからかれこれ3週間出てきていない

シードに送った偵察部隊によれば、モゲナーがかなりの健闘を見せ、
サムスを足止めしているとの事だ
これはブリオテクノロジーのなせる業か、はたまたダークサムス様の御業か

しかしぐずぐずしてはいられない。
サムスを出来るだけ長く足止めするためにリバイアサンのフェイゾンエネルギーは全てモゲナーにつぎ込んでいるため、
惑星のフェイゾン化スピードが81%ダウンしているのだ
おかげで慢性的フェイゾン不足が深刻である
フェイゾンメイトを作るフェイゾンも無いので、家庭で増やせるフェイゾングルトだの
「フェイゾン要らずの生活を〜伝統的食生活のすゝめ」などという書籍もはやっている(著者は転覆を図ったかどうかで現在審議中である)

脱走兵の問題も深刻な中、死んだと思われていたコラックライダーが基地にたどり着いた
どうやらサムスにコラックの背から吹き飛ばされた後、地を這って帰ってきたらしい
その際の衝撃と極度の緊張により一部の記憶を失っているが、サムス相手に生還したのは天晴れというべきか

エネルギーも食料も娯楽もふんだんにある職場は、いまや現住生物もほぼ(サムスにより)排除され
本部のウルトラガスより好待遇だと思われる
これでサムスさえいなければ。


2008/09/30(火) 13:03:54 ID:kx91xF4M0
パイレーツ暗号化データをスキャンしました
ログブックに記載します

ブリオパイレーツログ7
「敗北と救済」
恐れていたことが現実となった、不死身のハンターサムス・アランがモゲナーを打ち破ったのだ
これでこの基地もおしまいであろう、と誰もが思った
しかし救いの手は差し伸べられたのだ

サムス・アランがモゲナーを破壊する(ブリオ時間)2日前に、ウルトラガスへ帰るようにとの指令が来ていた
われわれはこの危険な地より脱出できることを喜んだが、条件があった
「サムス・アランの装備品またはそれに類するものを何か持ち帰ること」
任務に失敗したわれわれへの処分としては妥当であろう、しかしそんな事できるわけがないとわれらは途方にくれていた
ところがちょうどそのとき、ブリオニアン遺跡群にて下級兵の一人がチョウゾテクノロジーともブリオテクノロジーともつかないものを発見したのだ
どうやらエネルギーをやり取りする装置らしい
指令の内容に沿うものは他に何もないと思われたので、これを持ち帰ることにした

任務失敗の件とあわせて、ガンドレイダ様に報告することとなっている
果たして、気に入ってもらえるだろうか?

追記
記録係の私を含めた十数人はブリオに残ることとなった
もしも彼のハンターが現れたら抹殺するよう命を受けているが、そんな事にならないよう願うばかりだ